自然のペースに併せる
2024-05-17
第7回
海が好きです。
海といっても新羽にある海でなく、陸の先にある本当の海。
休みの日は海に入りボディサーフィンをします。
ボディーサーフィンとは、サーフボードのような板は使わず、言葉の通り「ボディ」=「身体」ひとつで波に乗るサーフィンです。
2~3時間海の中を波に揉まれながら泳ぎ回り、いい波が来たら自分自身がサーフボードになったかのように、波の上を滑走していく。
ボディサーフィンで大切なのは波とひとつになれるか、ということ。
海は自分の思い通りになんてなりません。期待通りの波なんて滅多に来やしない。期待したり、求めたりせず、自然が織りなすそのペースに自分自身を併せることができるか、ということになります。波の動きに併せてこちらが体を動かしていく。その為にも波の動きをよく観察します。
以前、「支援」とは利用者さんと並走すること、と言われたことがあります。他人、という存在をこちらがどうにかしようとするなんて勘違い甚だしい、と。利用者さんのペースに併せて必要な手(支援)を差し伸べていく。その為にも相手のことをよく知る、観ることが大切です。
水平線の先を眺めながら海に浮かんでいると、サーフィンも支援もその本質は一緒なんだな、と気が付くのです。いつか共生会サーフィン部でもつくりましょうか。
【鏡味純】