社会福祉法人 横浜共生会 地域生活支援センター 海

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階段を見上げて

2024-06-20

第13回

涼しい時間帯お散歩が日課。
気ままに歩く姿を見ながら、
ここの歩道は車道に近いから車に気を付けないと。
大好きな紫陽花の花がもう少し低ければ花を引っ張り放題だな。
自転車はあっちからもこっちからも走ってくるな。
とシチュエーション、自分の時間の進みが変わると目線も変わる。

ふと考える。

てくてく歩きのぼくちゃんとだから不自由を感じたのか?
その不自由はシチュエーションを変える事で変化するのでは?

ベビーカー使う事でスムーズな移動。
スロープ完備なお良し。
抱っこすれば高さが変化。
歩道と車道が分離されていたら安全に歩ける。

ぼくちゃんの心身機能の制約が不自由と捉えがちだが、環境のあり方・仕組みが“不自由”を作り出している事も。

などと考えていたら目の前に階段が。

どうするか見守っていたら近くのお姉さんに駆け寄る。
うむ。
ぼくちゃんは自由だ。

【藤澤 真人】

子供が階段をのぼる